床材①

 住宅の床材は、常に人の足に触れる。また、視覚的にも、見える面積の多くを占める重要な要素である。

 この床材、大きく分けると2種類、「無垢材」と「合板」がある(集成材は合板に含める)。これらの特徴を調べた上でどちらを使用する方針か、定めようと思う。

 

  • 無垢材

  ◯素足で触れた時の感触が良い

  ◯見た目の風合いが良い

  ◯木の香りがする

  ◯調湿作用を持つ

  ◯比較的効果

  ◯傷、凹みがつきやすい

  ◯時間の経過と共に材が反ることがある

  ◯日焼け等で色が経年変化する

  ◯木の種類により、色や感触が異なる。下記一例

  (ウォールナット:高級・硬い・耐久性が高い・暗色系)

  (チーク:高級・硬い・耐久性が高い・暗色系

  (オーク・ナラ:一般的な値段・適度な強度と耐久性)

  ◯仕上げでも色・感触が異なる(無塗装・ウレタン塗装・オイル仕上げ等)

 

  • 合板

  ◯表面をコーティングしているので水が染み込まない。キズがつきにくい

  ◯複数の板を貼り合わせているので、乾燥による収縮が少なく、反りや狂いが生じ難い

  ◯環境により大きく耐用年数が違う

  (湿気・水気・日光等の要素による)

  ◯表面の塗装が剥げた時、表層の薄板がすぐ劣化する。手入れは事実上、張替えしかない。

  ◯化学物質による健康被害の可能性がある

  ◯防音性に特化したもの、耐久性に特価したもの等、何らかの性能に特化した製品がある

  

  • 結論

 無垢材を使用する方針で設計したい。

 無垢材のデメリットの大きいところは、割れ・反り等の個体差が出易いことにある。逆に、それを許容できるなら、無垢材にすべきだ。

 また、自分が化学物質を逓減した家を建てたいと願っているため、床や壁など、直接触れる箇所については自然素材を用いたいとも考えている。

 コストに関しては、易い無垢材もあれば高い合板もあるので何と言えないところ。それでも普及品の合板に比べると、1.5~2.0倍程度無垢材の方が高いのが一般的のよう。しかし、例えば坪1.0万円異なっても、40坪で40万円程度(高いか。)。ならば、無垢材で施工したい。